- 概要 -
法要とは、お経をあげ追善供養をすることである。法事とはその追善供養後の会食までのすべてのことである。
- 詳しい解説 -
一般的には、法事と法要を合わせて、法事と呼んでいることが多いが、実際には法要と法事では全く違う。まず法要とは、遺族が亡き人に対して供養をすること自体を示す。初七日や四十九日などもこの法要に部類する。公的なものでも法事の際の特別休暇などが存在するが、これは厳密にいえば法要休暇となる。
そして、その法要のあとに行う会食までの、祈願や報恩などの行事ごとをすべて含めたものが法事と呼ばれる。昔は、故人のより親しい人のみを集め、法要のみを行うこともあったためこの区別ができていたが、現在では親族や友人までもがこの法要に呼ばれ、法事まで共に行うことが多く、当たり前のようになったためすべてを含め、法事と呼ばれるようになった。しかし、その区別を明確にすることは供養の際重要になってくるため理解しておくことが必要となる。