被告と被告人の違いとは

被告と被告人の違い

被告と被告人の違い

- 概要 -

被告とは、民法によって訴えられた人のことを言う。それに対して、被告人というのは、刑法によって起訴された人のことを言う。

- 詳しい解説 -

被告とは、民法によって訴えられた人のことを言う。つまり、民事訴訟で訴えられた人のことを、被告と呼ぶのである。被告人の略というように勘違いしやすいため、被告という表現を、被告人に対して使うこともあるが、正しくは、民法によって訴えられた人のことを意味している。民事争いというのは私人同士の争いなので、国家権力が介入することはない。これは、損害の賠償を求める裁判である場合が多い。

それに対して、被告人というのは、刑法によって起訴された人のことを言う。つまり、検察によって刑事訴訟された人のことを、被告人というのである。刑法というのは、国家権力によって処罰する法律のことである。起訴というのは、裁判にかけることで、起訴された段階で「被告人」となる。