- 概要 -
ビニールとナイロンの違いは、水を通すか通さないかの違いである。
- 詳しい解説 -
ナイロンはアミド結合によって長く繋がった細い糸状に加工し、その部分を編みこんで生地にした多合成繊維である。ビニールはビニル基 CH2=CH-の付加重合によって長く繋がった高分子樹脂・繊維である。ナイロン樹脂は軟化点が180度前後だが、ビニル(塩化ビニル樹脂)は軟化点が80度前後になる。
最大の違いは、水を通すか通さないかである。ビニール素材のものは生地自体は水を通さない。対して、ナイロンは、表面に特別な処理でもされていなければ、水を通してしまう。そのため、ビニールは配管や水回り日用雑貨などに用いられ、ナイロンは、ガスバリア性に優れていることから、100円ライターのガスケットなどに使われる。また、ビニールよりナイロンの方が高価である。