- 概要 -
辰とは、十二支の一つであり、中国の伝統上の生物である。龍はいわゆるドラゴンとも言い、基本的には辰と同じ想像上の生物である。辰は、十二支に用いる呼び方である。
- 詳しい解説 -
辰とは、中国の伝統上、想像上の生物であり、わにのような見た目をしていて尾が長く、空を飛ぶことができるとされている。干支の辰には、振るう、整うの意味で草木の形が整った状態を表しているとされている。のちに、庶民に分かりやすいように、想像上の生物をあてはめて、現在の「辰」のイメージが浮かんでくるようになったと言われている。
龍とは、ドラゴンと聞いてまず思い浮かぶような、やはり中国の想像上の生物である。辰に比べると、龍の方が西洋のドラゴンに近く、巨大な爬虫類を思わせる、伝統上の生物なのである。竜という漢字を使うことも多く、竜と龍は同じ意味を表している。中国では、龍は幸運の象徴ともされており、神の化身であるとも考えられている。日本では、この龍の漢字を子供の名前に使うことも、近年人気となっている。