地蔵と道祖神の違いとは

地蔵と道祖神の違い

地蔵と道祖神の違い

- 概要 -

地蔵とは、仏教の信仰対象である菩薩の一人であり、道祖神とは、炉端の神であり、おもに石碑であったり石像であったり、さまざまな形のものがある。

- 詳しい解説 -

地蔵とは、地蔵菩薩とも呼ばれ、仏教の信仰対象である菩薩の一人である。大地、胎内、子宮の合成用語で、意訳して「地蔵」という。この仏教の教えに則り、大地がすべての生命を育む力を持つように、人々をその無限の大慈悲の心で包み、救うというところから、地蔵と名付けられたと言われている。日本で古くから、それぞれの地域に根付いた文化である。

それに対して、道祖神というのは、炉端の神であり、集落や村の中心、境などに、おもに石像で石碑という形態で祀られているものである。村の守り神だったり、また、子孫繁栄や交通の神などとして、古くから祀られてきた地域の神様である。全国的に広い分布をしているが、おもに関東、甲信越に多いとされている。古くから、民間信仰の神として、人々に親しまれてきた。