サイクロンと台風の違いとは

サイクロンと台風の違い

サイクロンと台風の違い

- 概要 -

サイクロンと台風は、どちらも熱帯低気圧だが、発生する場所が違う。

- 詳しい解説 -

台風は、北西太平洋や南シナ海に存在する熱帯低気圧のことである。また、条件として中心付近の最大風速が17.2 m/s(34ノット、風力8)以上のものを指す。

対して、サイクロンは、インド洋北部・インド洋南部・太平洋南部で発生する熱帯低気圧を指す。また、英語の場合は低気圧や暴風全般を指す場合もある。また、北大西洋と北東太平洋の熱帯低気圧のうち最大風速が32.7m/s以上のものを「ハリケーン」と呼ぶ。これらは、各境界線を越えた場合は、名前が変わる。代表的なものとして、1972年の台風29号が、マレー半島を通過してベンガル湾に抜けたことによりサイクロンとなった。

また、日本古くからは台風のことを野の草を吹いて分けることから、野分と呼んでいた。台風と表記されるようになったのは、1956年の同音の漢字による書きかえの制定に伴ってである。当時は、明治末頃に岡田武松によって颱風という言葉を生み使われていた。