コンツェルンと財閥の違いとは

コンツェルンと財閥の違い

コンツェルンと財閥の違い

- 概要 -

コンツェルンとは、親会社がさまざまな業種にまたがる子会社の株式を支配している企業形態のことである。財閥とは、コンツェルンの一種だが、特定の一族が支配権を持っている企業のことである。

- 詳しい解説 -

コンツェルンとは、親会社がさまざまな業種にまたがる子会社の株式を支配している企業形態のことである。銀行か、もしくはそれに相当する企業の持株会社が多種多様な産業を支配した状態を示す。コンツェルンというのはドイツ語で、英語の場合はコンサーン(concern)と呼ばれる。

それに対して、財閥というのは、コンツェルンの一種だが、特定の一族が支配権を持っている企業のことである。つまり、家族または同族によって出資された親会社が中核となって、それが支配している子会社に産業を経営させる企業集団のことである。大規模な子会社になると、それぞれの産業部門において寡占的地位を占めることになる。財閥企業では、一般的に創始者の一族が経営を行っているという場合が多いように思われる。