- 概要 -
狂言とは、日本の舞台芸術の一つで、一般庶民の日常生活や人間のこっけいな部分を題材にした喜劇である。能楽とは、日本の伝統芸能であり、式三番を含む能と狂言とを含めた総称である。
- 詳しい解説 -
狂言とは、日本の舞台芸術の一つで、一般庶民の日常生活や人間のこっけいな部分を題材にした喜劇である。演者は、能面を付けずに演じることがほとんである。喜劇で、現代でも理解しやすいような話の内容であることが多い。現代に例えるなら、お笑いの舞台のようなもので、吉本新喜劇のようなものにあたるだろうか。
それに対して、能楽とは、日本の伝統芸能であり、式三番を含む能と狂言とを含めた総称である。能というのは、狂言が喜劇なのに対して、悲劇であったり、シリアスな話であることが多い。能楽というのは、そんな狂言と能を含めた日本芸能のことを総称しているのである。基本的には、能の合間に狂言が演じられたり、能の中の役者として、狂言方が出演することが多いのだが、それぞれ独立しても演じられる。