キセノンとハロゲンの違いとは

キセノンとハロゲンの違い

キセノンとハロゲンの違い

- 概要 -

ハロゲンとは周期表において第17族に属する元素の総称のことであり、キセノンは原子番号54の元素の一つである。

- 詳しい解説 -

ハロゲンとは周期表において第17族に属する元素の総称のことであり、正式には第17族元素と呼ばれ、英語でハロゲン( halogen)フランス語でアロジェーヌ( halog?ne)と呼ばれている。第17族元素に属するのはフッ素・塩素・臭素・ヨウ素・アスタチン・ウンウンセプチウムである。

対して、キセノンは、フッ素や塩素などと同じ元素のひとつである。常温常圧では無色無臭の気体であり、融点-111.9 °C、沸点-108.1 °Cである。空気中にもごく僅かに含まれ、固体では安定な面心立方構造をとる。

主な使用用途として、キセノンランプに封入されたり、イオン推進エンジンの推進剤に使用される。特徴として、断熱性能が空気よりも高いため、複層ガラスに封入する断熱材としても使うことができる。また、麻酔作用を有するため、一部病院では試験的に導入されているところもあるが、純粋なキセノン自体が高価なこともあり、一般にはまだ普及していないのが実情である。