- 概要 -
カヤ(萱、茅)とは、屋根をふく材料とする草のことで、ススキ、チガヤなどの草が枯れたものである。ススキは、枯れる前の緑の状態の草を、ススキと呼ぶ。
- 詳しい解説 -
カヤ(萱、茅)とは、屋根をふく材料とする草のことであり、イネ科のススキ、チガヤやカヤツリグサ科のスゲなどの、草の名前の総称と呼ばれている。草が、緑色の状態から、枯れて茶色になったものを、屋根をふく材料として使うのである。このカヤを使った茅葺屋根の家というのは、昔はよく見かけたが、現在ではめっきり減っており、ほとんど見られなくなってしまった。昔ながらの日本の風景を代表する家である。
それに対して、ススキというのは、秋になると穂をつけて大きく成長する草の名前である。このススキは、最初は緑色で、秋が深まっていくにつれて、茶色に変化し、枯れていく。その枯れたススキをカヤと呼び、茅葺屋根に利用することもある。ススキは、お月見に必須な、季節を彩るアイテムでもある。