- 概要 -
共和国と王国の違いは、共和国には君主が存在しないが王国には存在するかの違いである。
- 詳しい解説 -
共和国とは、国家が国民全体に所有され君主が存在しない国家(共和制国家)のことである。その逆である君主が存在する国家を君主国・王国と呼ぶ。
現代の共和国は一般に、元首として大統領を置かれ、民主主義に基づき主権を国民が所有し、国民によって直接、もしくは間接に選挙によって選ばれた代表により統治される。そのため君主は置かれない。しかし、例外としてポーランド・リトアニア共和国のように定義からして君主国ではないが、国民の総意に基づき君主的存在(世襲による国家元首)を置くことケースも存在する。
王国にも、正式に王国を名乗りながらも、ハンガリー王国のように、王が存在しない国も存在する。
日本では、立憲君主制であり共和国ではないと定義されている。しかし、天皇を日本国及び日本国民統合の象徴とする制度「象徴天皇制」が存在するため、天皇の位置づけの解釈により、多数の議論がされている。