- 概要 -
イスラム教とキリスト教は、ともにユダヤ教の系列の新興宗教である。キリスト教では3位一体の考え方で、キリスト自身が信仰の対象であり、預言者になるが、イスラム教ではアラーという神が絶対的な存在である。
- 詳しい解説 -
イスラム教とは、西暦期限570年ごろ、アラビアのメッカに生まれた、預言者マホメットによって興された新興宗教で、これをマホメット教と呼ぶ人もいるという。けれど、イスラム教の歴史は人類の誕生とともに始まったという説もあるという。また、イスラム教はキリスト教よりも若い宗教で、キリスト教と酷似した点もあるが、イスラム教では神をアラーと呼び、絶対的な存在である。
対してキリスト教は、1世紀初めのパレスチナで、ローマ帝国が政治犯に行う極刑で抹殺されたユダヤ人、イエスキリストを救世主として仰ぎ、行動と教えをもとに、神の愛と罪の赦しを説く宗教である。ユダヤ教から派生したこのキリスト教は、1世紀末にユダヤ教から分離し、独自の宗教団体として確立された。