ES細胞とiPS細胞の違いとは

ES細胞とiPS細胞の違い

ES細胞とiPS細胞の違い

- 概要 -

ES細胞とは、日本語で杯生還と呼ばれ、着床寸前の段階の胚から取り出した細胞のことである。iPS細胞は、日本語で人工多能性幹細胞である。数個の遺伝子を人工的に組み込むことで多能性を獲得したものである。

- 詳しい解説 -

ES細胞とは、日本語で杯生還と呼ばれ、着床寸前の段階の胚から取り出した細胞のことである。つまり、人体から取り出した細胞を培養して、他の患者にも移植できるようにするというものである。この場合、それは他人の細胞であることには変わりないので、通常の臓器移植と同じように、拒絶反応などが起こる可能性がある。

それに対して、iPS細胞は、日本語で人工多能性幹細胞である。数個の遺伝子を人工的に組み込むことで多能性を獲得したものである。この場合、患者本人から細胞をとって培養することができるので、拒否反応などの心配がなく、また、倫理的にも問題はないと思われる。一方で、人工的に組み込んだ遺伝子が悪いように働かないかどうかは、もう少し検証が必要であるとされている。